
住宅ローンを組む前に絶対に考えておきたいのが、住宅購入後のライフプランです。ライフプランとは人生計画のことで、出産や自動車の購入、子供の進学や退職といった、将来起こりうるイベントに備えて計画を立てることをいいます。
特に子供の大学入学など、高額なお金が必要になるイベントは、必ず想定しておかなければなりません。ライフプランを考えずに住宅ローンを組んでしまうと、突然の出費に家計が回らなくなり、住宅ローン返済が滞ってしまう、ということも考えられます。
住宅ローンを組むときには、何年ローンにするのか、金利は変動にするか固定にするか、民間にするかフラット35にするのか…など、様々な選択肢があります。『あのときもっと勉強してローンを組んでおけば…』と後悔しないように、しっかりとライフプランを立てておきたいものです。
ライフプランの考え方
ライフプランは基本的に、将来必要となる大きな支出を中心に考えて、計画立てしていきます。収入は確実な要素ではないので、出費に備えて日々を過ごすことが大切なのです。例えば、住宅購入後に考えられる支出には、以下のようなものがあります。
- 生活費
世帯人数や、後々の出産等も見越して考えなければなりません。食費や水道光熱費、小づかいや交際費などを概算して、1ヶ月あたりに必要な費用を算出します。
- 教育費
子供が幼稚園~大学まで通うことを想定しておきます。おおよその数字ではありますが、公立であれば950万円、私立は2000万円が必要です。しかし子供によっては、中学が公立で高校は私立、大学は公立など、想定どおりの進路をたどってくれるとは限りません。なので、ライフプランを考えるときには、子供1人当たり1500万円、とざっくり算出されることも多いようです。
- 保険料
CMなどでもよく耳にする保険料の見直し。リスクに備えることは大切ですが、どこまで保険でカバーするか、きちんと考えておく必要があります。とくに終身保険などは掛け捨ての保険とは異なり、貯蓄性の高い保険です。できるだけ早い時期から、家計の変化やライフステージの変化を見越して、必要な保険を見直しておきましょう。
- 年金・老後の資金
ゆとりあるリタイア生活のためには約1億円(子供の年齢や世帯人数にも左右されます)が必要だといわれています。そのうち、年金で受け取る額は約6000万円。つまり、老後に必要な資金は約4000万円と考えていいでしょう。老後の暮らしを見越して貯蓄計画を立てることも、大切なライフプランの要素です。

将来の収入と支出のバランスを見越したライフプランを考え、最適なローンを選ぶことで、無理のない返済計画を立てることができます。
例えばある家庭では、住宅購入前にライフプラン相談をしたことによって、将来の総資産額が1735万円も増えたといいます。具体的に見直したのは、以下の4点です。
生活費 |
1ヶ月1万円の節約で計500万円の節約 |
教育費 |
学資保険の切り替えで35万円の節約 |
保険料 |
不要な保険は解約して、400万円の節約 |
住宅ローン |
くり上げ返済をうまく活用して、総支払額を800万円減額 |
計 |
1735万円 |
もしライフプランを見直さずに住宅購入に踏み切ってしまっていたら、貯められたはずの1735万円は水の泡。そう考えると、ライフプランを考えることがいかに大切か、お分かりいただけるかと思います。これから住宅購入を考えていて、住宅ローンや将来の資産設計について不安のある方は、ライフプランをもう1度見直してみることがオススメです。
とはいっても、保険料や教育費、老後に必要な資金などを自分だけで調べて算出するのは大変なこと。どう組めばいいのか分からなくなってしまった場合には、専門家に相談するのが1番の早道です。最近は無料でライフプランの相談にも乗ってくれる不動産屋もあるので、住宅購入の際はそういった不動産屋を選ぶといいでしょう。以下では、住宅購入の資金相談ができる不動産屋を紹介します。
住宅購入後のライフプラン相談にのってくれる不動産屋
- ウェストパーク
ライフプランのシミュレーションをプロのFP(ファイナンシャル・プランナー)が行ってくれます。定期的にキャンペーンを行っており、その期間中は通常21,000円の相談料が無料になります。収入の変化や物価の高騰、車の購入や住宅のリフォーム、子供の結婚資金援助なども見越して、細かく収支をシミュレーション。最も無理のないマネープランを提案してもらえるので、住宅ローンや貯蓄計画など、今後の資金計画に不安がある方は1度相談しておくとスッキリするかもしれません。
- 東急リバブル
HP上には「不動産なんでもネット相談室」や、住宅ローン借入額のシミュレーションができるシステムなどが組み込まれているので、気軽に相談できます。店舗によってはFPの資格を持ったスタッフがいるので、住宅購入時に相談できるかもしれません。
- アドキャスト
FPによる丁寧なカウンセリングによって、住宅購入後40年間のお金の流れをシミュレーションし、改善プランを提案してもらえます。ライフプランシミュレーションは5パターンまで52,500円、簡易ライフプランシミュレーションは21,000円です。
- オープンハウス
FPの資格を持つスタッフがいる店舗では、資産設計の相談をすることができます。また、定期的に開催されている住宅ローン相談会では、1度に複数の銀行に相談することが可能。住宅購入の予定であれば、オープンハウスと取引がなくても参加できます。
/? include 'inc_pagenav.html';//NEXT/BACKファイル読み込み ?>
/? include 'inc_bknum.html';//バックナンバーリスト読み込み ?>